城下町MAPで歴史さんぽ その2 ~偕楽園と千波湖を歩く~

 城下町MAPこと「水戸の城下町MAP(幕末版)」は、藩政期の水戸の古地図を基にした情報を現代の地図に重ね合わせたマップで、時代の変化を分かりやすく感じることができます。
 このマップは、平成21(2009)年、当時茨城大学の図書館長を務めていた小野寺淳先生により作成され、同図書館から発行されました。その後、新たな研究成果や情報更新が行われつつ改定が続けられ、平成30(2018)年、当協会で現行品を発行することとなりました。
 この度、水戸の城下町MAPを作成された小野寺先生による解説を動画で聞きながら、オンライン環境で水戸の歴史街歩きを楽しめる特別コラボが実現しました。マップを片手に、江戸時代の水戸の姿に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
 第1回に続く今回は「偕楽園と千波湖を歩く」と題し、偕楽園と千波湖を中心に、周辺部も含め解説を行います。

【監修・出演】小野寺 淳 先生、【企画・制作】茨城大学図書館

No.1 偕楽園(1)偕楽園表門・偕楽園記

 梅の名所として名高い「偕楽園」。
 弘道館と同じく、水戸藩第9代藩主徳川斉昭公により開かれました。
 弘道館と一対の施設として構想されたという偕楽園を愉しむには、本来の正門である「好文亭表門」から入るのがオススメ。

No.2 偕楽園(2)見晴広場

 偕楽園の見晴広場からは、眼下に広がる景色を楽しめます。
 また、偕楽園の借景である千波湖ですが、戦時中には○○として思わぬ使い方がなされていました。

No.3 偕楽園(3)好文亭から護国神社と御茶園を望む

 偕楽園の南側の台地上に位置する現在の徳川ミュージアムがある一帯は、かつて茶畑だったと言われています。
 斉昭公は、お茶の栽培振興を図るために宇治から職人を招聘し、質の良いお茶を作ろうとしていました。

No.4 偕楽園(4)笠原水道岩樋・下町竜頭共用栓

 偕楽園本園にひっそりと残る南崖(なんがい)の洞窟は、江戸時代に整備された水道(笠原水道)の水道管である岩樋の材料を採掘した跡のひとつだと言われています。
 笠原水道は、上水に恵まれなかった下市(下町)の住民の喉を潤すとともに、生活用水として大いに活用されました。

No.5 紀州堀

 馬の背と呼ばれる東西に長い台地上に築かれた水戸の城下町は、台地を縦断するように5本の堀で仕切られていました。
 そのうち、外側から2本目の堀は「紀州堀」と呼ばれていましたが、現在は埋め立てられ、現在は梅香トンネルが南北をつないでいます。

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▲ 茨城大学図書館 「水戸の城下町MAP」で歴史さんぽ ~オンラインでぶらりまち歩き~ページ ▲

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