台渡里官衙遺跡群は、常陸の国那珂郡の郡衙とそれに関連する寺院の遺跡群です。北から台渡里官衙遺跡(長者山地区)、台渡里廃寺跡(観音堂山地区)、台渡里廃寺跡(南方地区)の三つの地区に分けられます。
長者山地区は、常陸国那賀郡の郡衙の倉庫群(正倉院)であり、総瓦葺きの倉庫が整然と並んでいました。また、これらの倉庫群を囲む大小2つの溝跡も発見されており、その範囲は東西およそ300m、南北およそ200mにも及びます。
観音堂山地区と南方地区は寺院遺跡であり、郡衙に関連する寺院であったと考えられています。そのうち観音堂山地区は、講堂・金堂・塔・中門などと推定される建物跡が見つかっており、寺院の創建は7世紀後半から末ごろと考えられています。しかし同寺院は、9世紀後半ごろに焼失したことが分かっており、その後、場所を変えてつくられたのが南方地区の遺跡とされています。
基本情報
住所 | 水戸市渡里町2909-1外(南方地区)、2973-1外(観音堂山地区)、3119外(長者山地区) |
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料金 | 無料 |
定休日 | なし |
アクセス |
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駐車場 | なし |
お問い合わせ先 | 水戸市役所歴史文化財課(TEL.029-306-8132) |