JR水戸駅の南東側・南側に広がる下市・吉田エリア。
かつて下市は江戸街道(水戸街道)の起点として大いに賑わったといわれるほか、常陸第三宮として知られる吉田神社や薬王院など、由緒ある寺社が点在しています。
千波湖の用水と灌漑のために引かれた備前堀沿いの柳並木と石畳の風景や下市の商店街巡りをはじめ、寺社巡りも楽しめるエリアです。
レンタサイクルを使って、まち巡りを楽しんでみませんか。
出発
常陸第三宮吉田神社
日本武尊を祭神として祀る吉田神社は、地元では「吉田さん」の愛称で親しまれています。その創建は顕宗天皇(485年)~仁賢天皇(498年)の時代と言われており、全国の日本武尊を祀る神社では最も歴史が古く、鎌倉時代には「常陸第三宮」として多くの信仰を集めました。
薬王院
平安時代初期、桓武天皇の勅願により創建されたと伝えられる天台宗の古寺です。
関東唯一の青蓮院直末の天台寺院であり、かつては、北へ800mほど進んだところに位置する常陸第三宮吉田神社の神宮寺として栄えました。
江戸時代まで、時の権力者や領主などの庇護のもとに栄華を極め、現在、本堂は国の重要文化財に指定されています。
また、仁王門・本尊薬師如来・十二神将像なども県指定文化財です。
明利酒類 別春館
お酒好きの徳川光圀公(水戸黄門)は、藩主を退いて西山荘(常陸太田市)に隠居後、よく皆でお酒を楽しんでいたそうです。この飲み会を別春会と名づけていました。別春館の名は、この逸話にちなんでいます。
別春館では明利酒類の清酒や梅酒など、様々なお酒を展示即売しているほか、梅酒蔵や昔の酒造りの道具類の展示室があり、自由にご覧いただけます。
逆川緑地
茨城県近代美術館
偕楽園近くの、緑豊かな千波湖畔に位置する美術館です。
横山大観・小川芋銭・中村彝(つね)などの茨城ゆかりの作家のほか、モネ・ルノワール・ピサロなど、国内外の約4,000点にのぼる近代美術作品を季節ごとに展示しています。
到着
水戸藩初代藩主徳川頼房公の時代、灌漑用水と桜川・千波湖の洪水防止のため、伊奈備前守忠次(ただつぐ)に命じ築かれた用水堀で、伊奈「備前」守忠次の名から「備前堀」といいます。
特に下市地区周辺は、歴史ある堀としての遺産を生かす都市整備がなされ、柳並木と石畳の道と、美しい姿を見せてくれます。
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