「テツ・アートプラザ」(TAP)は、旧川崎銀行水戸支店を中心とした文化施設。
旧支店建物を改修した、イベントスペースとしても利用可能なコミュニティスペース「クヴェレホール」を中心に、「クヴェレ美術館」及び、カフェ「niko and ... COFFEE」がつくられました。
クヴェレ美術館では、水戸市出身である横山大観や中村彝らの作品を含む、約270点にも上る近現代日本の美術・工芸作品に加え、シルクロードの仏教美術や陶磁器約250点、伊万里染付大皿113点といった貴重な品々を所蔵。
年に3、4回程度、所蔵品を中心とした企画展が予定されています。
茨城県初出店となる「niko and ... COFFEE」では、定番のニコパンやスムージーに加えて、季節ごとの特別メニューや、水戸TAP店限定のメニューも登場予定。
また、カフェ壁面の一部には旧支店建物の外壁をそのまま活用したほか、ホールとカフェをつなぐ開口部はあえて煉瓦の躯体を露出させるなど、この建物が歩んできた長い歴史を感じさせる設えとなっています。
テツ・アートプラザは、令和7年11月21日(金)12:00にプレオープンいたします。
※クヴェレ美術館は令和8年2月14日(土)にオープン予定。
旧川崎銀行水戸支店について
戦災焼失前の旧川崎銀行水戸支店
(提供:三菱UFJ銀行水戸支店)
テツ・アートプラザのシンボルともいえる「クヴェレホール」は、明治42(1909)年、川崎銀行水戸支店として建てられた歴史ある建物。
この建物は、旧学習院初等科正堂をはじめ、東京国立博物館表慶館の建設にも携わった建築家・新家孝正により設計されました。
ルネサンス様式でまとめ上げられた本格的な近代洋風建築であり、市内に現存する非木造建造物では最古のものです。
建物そのものの構造としては鉄筋コンクリート造と言われており、外壁の仕上げに使用された白い化粧タイルとともに、建設当時、全国的に見ても先進的な工法と素材が用いられたとされています。
支店でありながらもこのような立派な建物が建てられたことからは、川崎銀行と水戸市との歴史的なつながりがいかに深かったかをうかがうことができます。
建設当時の外観は明治建築らしく装飾性豊かであり、建物中央にペディメントと車寄せが設けられ、屋根上には小さなドームが乗せられた優美な姿でした。
昭和20(1945)年の水戸空襲により外壁と金庫を残して焼失してしまいましたが、戦後に改修され、今の姿となりました。
基本情報
| 住所 | 水戸市泉町3-2-3 |
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| 駐車場 | 提携駐車場あり |
| 関連リンク | |
| お問い合わせ先 | 哲文化創造公益財団法人(TEL.029-224-7123) |
| 備考 | 施設写真はすべて(C)MOON LIGHT小沼渉写真事務所 |




