愛宕山古墳の西方、北に下る滝坂の中程、曝台といわれる右手にあって、「千歳湧く曝井の泉」と郷土かるたに選定された1,200年の歴史を秘めた萬葉ゆかりの湧き水です。
「三栗(みつくり)の中に向へる曝井の絶えず通はむ彼所(そこ)に妻もが」と我が国現存最古の「萬葉集」の巻九に、高橋連虫麻呂(たかはしむらじむしまろ)の作と伝えられている歌が残る、水戸市唯一の萬葉の遺跡です。この歌は、乙女達のこの華やいだ仕草に、遠く大和から派遣された萬葉歌人が、妻を偲んで詠んだものとされています。
また、和銅6(713)年の詔命によって作られた常陸の地誌「常陸國風土記」の那賀の郡にも「粟河(あわかわ、今の那珂川)を挟んで置かれた河内駅家の南に当たり、坂の中程に水量豊富で清い泉が出ており、これを曝井といって付近に住む村の乙女達が夏月に集い、布を洗い、曝し、乾した」とあります。
基本情報
住所 | 水戸市愛宕町 |
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料金 | 無料 |
定休日 | なし |
アクセス |
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駐車場 | なし |
お問い合わせ先 | 水戸市役所(TEL.029-224-1111) |